公益財団法人長岡市米百俵財団

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米百俵賞KOME 100 AWARD

【写真】小林 茂さん(長岡市)

米百俵賞受賞KOME 100 AWARD

第17回米百俵賞受賞(2014年6月15日表彰)
受賞者 小林 茂さん(長岡市)

 小林 茂氏は、大学卒業後、ハンセン病や水俣病患者救済活動に関わる傍ら、映画制作を学んだ。平成4年に撮影した「阿賀に生きる」では、第1回JSC賞を受賞。当時、ドキュメンタリー映画が興行用の一般映画館で上映される先駆けとなった。全県下100箇所以上の自主上映に携わり、新潟県から映画を通して文化の発信をするともに、県内のネットワークを築いた。
 「阿賀に生きる」上映から20年を迎えた平成24年には、16ミリフィルムに再制作し、全国10か所以上でリバイバル公開。自ら16ミリ機材を貸出し、また、字幕や音声によるユニバーサル上映など誰もが映画を楽しめる方法を企画するなど、広く世に発信した。
 また、小林氏は平成6年、アフリカ・ウガンダのエイズ孤児たちを写真取材したことをきっかけに、アフリカの子どもたちと交流し支援を続けている。
 ケニアでNGO「モヨ・チルドレン・センター」を主宰する松下照美氏とともに、「子どもたちの家」を建設。アフリカの子どもたちの現状を広く知ってもらうため、ストリートチルドレンを描いた映画「チョコラ!」の上映と併せ地域での講演会活動も継続中である。独自に追求し続けた社会問題や人間の生き方をテーマにした講演内容は、小・中学生や保護者、教育関係者など、多くの聴講者から支持を得たほか、短編映画「放課後」の上映をきっかけに、各地で障害児を受け入れる学童保育所が増えたり、映画で紹介された学童保育所の指導員が、その後氏とともにアフリカに赴き子どもたちにカメラを向けるようになるなど、氏の活動は多くの人々が注視しているとともに、多大な影響を与えながら、現在も日々映画制作や地域内外での活躍を続けている。

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