米百俵未来塾

150年の時を超えて現代版「国漢学校」

開催の様子

第5回講座 オリンピック銀メダリスト 中村真衣さんから学ぶ「~人生山あり谷あり~ 人生は出会い!!」

〔講師:オリンピック銀メダリスト 中村真衣さん〕

 

第5回講座では、オリンピック銀メダリストの中村真衣さんから「~人生山あり谷あり~ 人生は出会い!!」について、講演いただきました。
また、塾生一人ひとりが『夢グラフ』を書くことでこれまでの道のりを振り返り、『うれしかったことや、つらいと思ったこと』について発表し、中村真衣さんからこれからの人生への激励のコメントをいただきました。

●~人生山あり谷あり~ 人生は出会い!!
まず、競技を通じて中村さんが歩んできた山あり谷ありの道のりと、大切にしていることをお話しいただきました。背泳ぎの選手となった意外な経緯や、競技人生の栄光と挫折、世界での活躍の裏側にあった家族との絆、中越大震災の経験、アスリートとしての復活について、当時撮影された貴重な映像を交えながら、聞くことができました。
「真のアスリートの負けは、戦うことをやめること」といった言葉をきっかけに、世界トップの舞台に返り咲いた経験も語られ、塾生のみなさんは、真剣に聞き入っていました。塾生のみなさんはそれぞれ、今頑張っていることやこれから頑張ろうとしていることがあります。講座終了後に振り返りシートを書く場面では、この言葉を胸に、頑張ることを続けてみようという決意を書く塾生も多くいました。

●夢グラフを書いてみよう
※夢グラフ・・・人生の時系列(横軸)に沿って、その時の調子(縦軸)を表す折れ線グラフ
次に、グループに分かれて、塾生一人ひとりが「夢グラフ」を書いてみました。中村さんも各グループを回り、一人ひとりの「夢グラフ」を見ながら、これからの人生を励まし、勇気づける言葉を掛けてくださいました。
これまでの人生の中で、家族や友達が支えてくれたこと、馴染めなかった環境に適応できたこと、練習によってスポーツ技術が成長したことなどの経験が、塾生から語られました。
それに対して、
「その逆境をのりこえた経験こそが、挫折や苦境を乗り越える力が現にあることの証なのです。」
「そして、今、自分のこれまでの弱みを、人に言えるということは、向き合って乗り越えた証拠で、次のステージに進んでいる証拠なのです。」
「みなさんが書いた人生グラフには山もあり谷もあったはずです。みんな谷を越えてきているのです。みんな谷を乗り越える力を潜在的に持っているのです。そして、谷を乗り越える経験は、みなさんのこれからの人生に良い糧になっています。」
「ずっと山の人はいません。頑張っても、うまくいかない時もあります。でも、時間が経った時に、谷の時があったからこそ今の自分があるんです。」
と中村さんから子どもたちへ伝えられました。
また、「夢グラフ」は何年か経って書くと、自分の成長に伴って視野や視点が変わることで、今のグラフとは異なるものとなっているのだそうです。かつては最低だと思っていた時期が、振り返ってみるとそうでもなかったり、今の自分の糧になっていることがわかり、勇気をもらえるのだそうです。
「大人になっていくにつれて、嫌なこともつらいこともある。でも、谷があるから、山がある。そして、谷のままの人はいないし、必ず上がって山になる。」
「それに、人生に正しい道はない。人と比較する必要もないし、隠す必要もないのです。」

●まとめ
最後に、中村さんから、夢や目標を持つことの大切さや、子どもたちへの願いが語られました。
「夢や目標を持っている人もいると思います。夢を叶えるためにどうしたらいいか、よく聞かれますが、私にもわからないのです。私も目標を達成できなかったので、その答えを知りたかったのです。」
「でも、簡単に達成できないから、『夢』なのです。」
「どれだけ本気になって頑張れるが大事です。夢や目標を100%叶えられる人はいません。

でも、時間が経った時に、あの時ものすごく頑張ったからこそ今の自分がある、と思えるので、勇気を持ってたくさんチャレンジしてみてください。そうすれば君たちの可能性はどんどん広がります!」

 

▲“人生山あり谷あり”の講演

▲オリンピックのメダルを間近で

▲オリンピックのメダルを間近で

▲夢グラフを作成

▲夢グラフを作成

▲夢グラフを作成

▲夢グラフを発表

▲夢グラフを発表

▲集合写真

第4回講座「デザイン思考ワークショップ」

〔講師:長岡造形大学大学院 板垣 順平 准教授、同大学学生のみなさん〕

 

第4回講座は、『デザイン思考』を体験する講座を開催しました。
この講座の中では、レゴブロックや画用紙などを使って「未来の長岡のまち」の制作を行いましたが、『デザイン思考』のプロセスに基づいて“視点や発想の転換”を途中で行い、住む人のニーズに応えられるように、まちの人にインタビューをし、各グループで話し合って工夫しながら進めました。

 

●デザイン思考とは
はじめに、講師である長岡造形大学の板垣先生から、『デザイン思考』とはどういった考え方なのか、についての説明がありました。
『デザイン思考』とは、【①きょうかんする】→【②かだいを発見する】→【③アイディアをいっぱい出す】→【④アイディアをカタチにする】→【⑤アイディアを確かめてみる】という五つのプロセスを通じて、相手の人の立場になって、困りごとなどを解決する考え方です。
デザイン思考において特に大切なことについて、板垣先生からアドバイスがありました。
「自分で考えたことを発表するだけではなくて、自分以外の人はどう考えているのかを知ったうえで、改めて自分はどう考えるのか、何が必要なのかを考えるということが大切です。」
「困りごとなどには理由や原因があって、それを相手と話して聞いてみることが大切です。それによって、【かだいを発見】することにつながります。」

 

●レゴブロック等で「未来の長岡のまち」を制作
まず、グループで話し合って、自分たちの思い描く「未来の長岡のまち」を制作しました。
『新しいお店』、『おいしい飲食店』や楽しく過ごすための『娯楽施設』など、塾生が未来のまちに望む施設が制作されました。また、豊かな『自然』を作り込むなど、各グループの創意工夫が見られました。

●まちの人へのインタビューで、他の人の意見を聞く
次に、各グループごとに、「未来の長岡のまち」についてのインタビューをしました。
ミライエ長岡来館者の方々に、長岡の「良いところ」「良くないところ、ふべんなところ」「どんな未来のまちを望むか」を聞きました。塾生のみなさんは積極的にインタビューをし、各グループともに2~3人の方からお話を伺うことができました。『賑わいのあるまちであってほしい』『各合併地域間の交通の利便性が課題』『大雪の日も移動しやすいまちがよい』など、まちのひとの想いも聞かれ、インタビューでいただいた具体的な回答は、後述の「まちのリニューアル」と「グループ発表」に大いに活かされました。

●インタビューを踏まえて、「未来の長岡のまち」をリニューアル
まちなかインタビューを経て、「未来の長岡のまち」制作において、視点と発想の転換が行われました。
まちなかでインタビューした内容をもとに「足りない施設は何か」「作り替えた方がよい部分はあるか」を各グループで話し合いました。そして、各グループともに、インタビューを踏まえた“困りごとの解決”や“望みの実現”のために、住む人の気持ちになって考えて作り替え、「未来の長岡のまち」を完成させました。

 

●「未来の長岡のまち」発表
各グループによる発表では、インタビューでの『遊び場や賑わいの場を増やしてほしい』との声を受けての「遊園地」、「水族館」や「温泉」の追加や、『雪が多くて過ごしづらい』との声を受けての「雪を吸い取って減らし、浄化して再利用する新しい浄水場」の追加など、まちの人の困りごとを解決するための創意工夫が見られ、発想の柔軟さや鋭さに驚かされました。

また、SDGsの一環として「ソーラーパネル」を複数設置して持続可能な未来を支える施設をつくったグループや、電線を地下に通して「無電柱化」したうえで「地下鉄」や「空港」をつくったグループもありました。

中には、『学校』などの教育機関を制作したグループがありましたが、これらは、『未来のまち』のまた次の未来を生きる子どもたちを育てるものです。まさに国漢学校の考え方として、「米百俵」の精神に通じるものでした。

そのほか、『交通機関が少なくて移動がしづらい』との声を受けて、長岡の偉人の名前を冠した「長岡の歴史と偉人の考え方を学べる駅」をつくり、モノレールのように建物や道路に干渉しないよう空中にレールを通すことで、交通の利便性と歴史の継承を実現する施設をつくるユニークなアイデアを発表したグループもありました。

また、『長岡産の食べ物はとてもおいしい』との声を受けて、大型店舗の建設をするのではなく、長岡産の食べ物が売られている「商店街」をまちの中につくったグループもあり、とても考えさせられる内容となりました。

 

未来のまちのために必要なものは何なのか、塾生のみなさんだけではなく大人から見ても、たくさんのヒントが詰まった講座となりました。

塾生のインタビューに温かく応じていただきましたミライエ長岡来館者のみなさま、互尊文庫図書館スタッフのみなさま、子どもたちの学習にご協力いただきまして誠にありがとうございました。

 

▲デザイン思考のお話

▲アイスブレイクはタワーの高さ競争

▲アイスブレイクはタワーの高さ競争

▲「未来の長岡のまち」について話し合い

▲「未来の長岡のまち」について話し合い

▲まちの人にインタビュー

▲まちの人にインタビュー

▲まちの人にインタビュー

▲まちの人にインタビュー

▲まちの人にインタビュー

▲完成したまちについて発表

▲完成したまちについて発表

▲完成したまちについて発表

▲完成した「未来の長岡のまち」

▲完成した「未来の長岡のまち」

▲完成した「未来の長岡のまち」

 

第3回講座「世界の言葉で自己紹介をしてみよう!」

〔講師:長岡市国際交流センター 羽賀 友信 センター長〕
〔留学生講師:サージダさん(ヨルダン)、ムハンマドさん(インドネシア)、ハリウンさん(モンゴル)、シェハニさん(スリランカ)、セリーンさん(セネガル)〕

 

第3回講座では、留学生5名の方から教えてもらいながら、「自分の名前」と「自分の住んでいるところ」について、アラビア語、インドネシア語、モンゴル語、シンハラ語、フランス語で、それぞれ自己紹介をしました。

 

●世界中を自転車でめぐっているスイスのパッシュファミリーを動画で紹介
世界中を自転車でめぐっているスイスのパッシュファミリー(令和5年7月に長岡に来訪)が来日した際に、日本語で自己紹介をしている場面が動画で紹介されました。その自己紹介は、世界で仲良くなるためのあいさつの仕方について、大切な要素が詰まっているものでした。このような世界でのあいさつの仕方について、国際交流センター 羽賀センター長からお話をお聞きしました。

 

●国際交流センター 羽賀センター長のお話「世界で仲良くなるために大切なこと」
これまでに紛争地など安全ではない地域で難民を助けるなど、国際協力の仕事で66カ国を訪れた経験から、世界で仲良くなるために最も大切なことはなにか、をお話しいただきました。

「世界で仲良くなるために最も大切なことは、『あいさつ』です。」
「ただし、『あいさつ』は、ただすればよいというわけではありません。心のこもっていないものは、『あいさつ』ではありません。例えば、横を向きながら『あいさつ』をしても、それは失礼にあたります。」
「大前提として、【正面を見て、顔を見て、はっきりと相手に伝わるように声を出すこと】が大切です。」

 

次に、『あいさつ』をするうえで大切な3つのポイントをお話しをしていただきました。

 

「あいさつのポイント1つ目は、【相手の言葉であいさつをすること】です。

「例えば、今日先生として来られている留学生のみなさんは何カ国語も話せると思います。日本以外の国々では、同じ国なのに言語が変わったり、民族が変わったりということは、当たり前のことなのです。」
「塾生のみなさんは学校で英語を学んでいると思いますが、実は世界に出ると英語が通じるところがすごく少ないのです。そういった地域で大切なことは、相手の言葉であいさつをすることです。」

「相手の言葉であいさつをすると、『この人は我々の側と関わろうとしている人だな』と思われ、『敵ではないですよ』というメッセージになります。」
「相手の言葉で挨拶をすることは、相手の立場に立って相手を尊重し、相手に近づこうという意思表示になるのです。」

 

「あいさつのポイント2つ目は、【ニックネームで名前を覚えてもらうこと】です。」

「みなさんの名前を説明しても、相手は文化の物差しが違うので、すぐに覚えてもらえません。
正式な名前を名乗ったあとに、『こう呼んでください。』と相手がすぐに覚えられるニックネームを加えればよいのです。」
「例えば、英語圏の場合は、ローマ字3つで表すものは、うまく発音できません。
そのため、トウキョウはトキオ、キョウトはキヨト、と発音されるのです。
相手目線で発音しやすいニックネームを考えるのもよいですね。」

「私がアフガニスタンを訪れた際に、公用語であるダリー語でよいニックネームはないか、と現地の大学の先生に相談したことがあります。
ダリー語では、[h]の発音は消えます。
よって、[haga]の発音は、『ハガ』ではなく『アガ』になります。
そして、現地の言葉で『アガ』は、【なんでも知っている人】という意味なのだそうです。
さらに、呼びやすくするために、【○○さん】という意味の言葉も後ろにつけ足しました。
現地の言葉で【○○さん】は、『ジャン』と言うのだそうです。
会食の席で、〔私のことは『アガ ジャン(なんでも知っている物知り屋 さん)』と呼んでください。〕とあいさつをしてみました。すると、150人ほどの会場のみなさんに覚えてもらえて、その後は本当にたくさんの人に話しかけてもらい、たくさんのお誘いをいただきました。」

「いろいろな言葉であいさつをしてみるとわかるのですが、発音はもとより、国によって異なるあいさつがあり、それぞれ文化の特徴が表れています。中には、宗教がベースとなっているあいさつもあります。」
「また、世界では、日本のような[苗字+名前]といった氏名だけではありません。[名前+名前+名前+名前]のように長い名前の人もいれば、ミャンマーのように[苗字と名前が一体化]している人もいます。」
「世界の文化は、あいさつを理解するだけでも、多くのことを知れるのです。」

 

「あいさつのポイント3つ目は、【『この人はおもしろい』と思ってもらうこと】です。」

「おもしろいと思ってもらわなければ、あいさつの意味は半減してしまいます。
名前までを覚えてもらえたら、今後もお付き合いしていきたいと思ってもらうようにするのです。
人と同じあいさつをせずに、飽きさせないことが大切です。」
「いろいろな国に行った際に、相手から見れば、こちらが日本人であることはもうわかっています。
そのため、『日本から来ました』とは言いません。」

「例えば、
『トウキョウという首都から北に1時間半の弾丸列車で行ける、人類が住んでいて最も雪の量が多い、【雪国】と呼ばれるところから来ました。』
と紹介します。
そうすると、『どのくらい降るんですか?』という質問をされます。
私は、『(山古志村で)4.5mの雪が積もります。』と答えます。
続いて、『えぇ!!車はどうやって走るんですか?』という質問をされます。
それには、『消雪パイプと呼ばれるものがあります。』と答えます。
と、あいさつから会話が続くのです。
相手からクエスチョンマークがいっぱい出るような自己紹介をすることが大切です。」

 

次に、あいさつが育てる『共感力』について、お話いただきました。

「相手の言葉の発音、相手の国の概要、何を大事にしている人たちか、宗教は何だろう、どんな民族があるのだろう、と調べて理解しておくと、共通の話題ができていきます。
【国際交流とは、違いを探すことではなく、共通点を探すこと】です。
『言葉』は、その第1歩ですよね。」
「【相手の国のことを理解して共通の話題をつくりながら、自分のことも理解してもらうこと】が、世界の言葉でのあいさつの大きな意義です。」
「そして、理解をしてもらうということは、【納得をしてもらう】ということです。
相手から『あなたの言っているお話の意味がわかった。』と思われることではありません。
『そのとおり』と思ってもらうことなのです。
この2つは明らかに違うのです。」

「このように、あいさつにおいて相手の目線に立って考えて理解するということは、『共感』するということです。あいさつは『共感力』を育てます。
「その逆の言葉があります。『同情』です。[自分の優位な立場から心だけで思って、実際には動かない自分を納得させる]という言葉です。これは、全く違いますよね。」
「あいさつでは、『共感力』の方をはたらかせてほしいと思います。そして、相手にどういう印象で伝わるかを意識してほしいと思います。」
「たかがあいさつと思われがちですが、あいさつがきちんとできれば、コミュニケーションは8割が成功していると言えるのです。」

 

さらに、紛争地の現状と、視点の多様化についてもお話しいただきました。

「アフガニスタンという大紛争地の国では、国民の7割が飢えています。それに対応できるお金もなく政治も不安定で、さらに雨が降らずに農業がうまくいかないことも多々あります。
そして、この飢えている7割の国民の中で一番深刻なのは、子どもたちです。
みなさんが「おなかがすいた」という感覚とはまったく違うのです。
多くの子どもたちが「飢餓」の状態にあります。栄養がとれずに、ひどい栄養失調となることで、脳に損傷を負い、生涯続く疾患を抱える子どもが増加しています。」

「日本は食べられないどころか、食べ過ぎでダイエットのCMがいっぱい流れています。
これは、世界から見ると、変ですね。
相手の国の言葉であいさつができて、世界の目線で見えるようになってくると、当たり前と思っていたことが、違った見え方になってきます。
これはとても大切なことです。」

 

「現在も、世界から留学やお仕事で日本に来ている人が、たくさんいます。
みなさんも大人になっていくと、いろいろな国の人たちと出会うと思いますが、
その時はぜひ、今日聞いて体験したことを思い出して、活用してほしいと思います。」

「それでは、今日は留学生にたくさん質問をしながら、世界の言葉であいさつをしてみましょう。今後、新たにいろいろな言葉にアプローチをするときにも役に立ち、とても自分を成長させることができます。」
「あいさつをする時は、もちろん『笑顔』の役割も大切ですよ。」

 

世界で仲良くなるためのあいさつの大事なポイントがわかり、また、紛争地のお話では『日本で当たり前のことが、世界では当たり前ではない』ということを知ることができたお話でした。

 

●留学生のみなさんのお話「出身国の文化を紹介」
出身国の歴史、食、音楽、ファッション、生活、環境、観光地など、日本とは異なる文化を紹介していただきました。
ヨルダンでは、家族が特に大切なものとされ、おもてなしと寛大さ、忍耐と満足、騎士道とほこりが大事な考え方とされているそうです。また、アラブ地域に伝わる人気の民族舞踊「ダブケ」の動画が紹介されました。
モンゴルでは、夏の最高気温が40℃でとても暑い一方、冬の最低気温がマイナス38℃にもなり、寒暖の差が激しいことが語られ、塾生のみなさんから驚きの声があがりました。
インドネシアでは、辛い物が特に好まれ、ラーメンのような人気の食べ物「バクソ」に、辛いソースをたくさんかけて食べることが紹介されました。また、公共交通機関である乗り合いワゴン車の「アンコット」は、降りたいところで天井をノックすると停まってもらえるそうです(地域による)。
スリランカは野生動物が特に多く住んでいて、日本ではクマが多く生息していますが、スリランカではゾウが特に多いのだそうです。
セネガルでは、一番多く使われるフランス語をはじめ、8つの言語があり、学校で話す言語と家で使う言語が違うこともあるということが語られました。
世界の国々で大切にしている考え方や生活の様子の一部を知ることができ、異なる文化の一端に触れるよい機会となりました。

 

●グループワーク「世界の言葉で自己紹介をしてみよう!」
「自分の名前」と「自分の住んでいるところ」について、世界の言葉で自己紹介をしました。

まず、世界の言葉で「自分の名前」を練習しました。
次に、留学生の出身国と長岡を対比することで、各グループで「自分の住んでいるところ」の紹介を考えました。

例えば、モンゴル語を学んだ班では、留学生への質問を通して、モンゴルの小学校は授業が午前中だけで終わるという新しい発見があり、テレビは日本と同じようにニュースやアニメが放映されているといった共通点も見つかりました。

世界の言葉での自己紹介発表では、留学生のみなさんからも感嘆の声が上がったり拍手が沸き起きるほどの上手な発音での発表もありました。
日本のように、蛇口から出る水を飲める国が世界的にも珍しいことを知り、そのことを紹介したグループや、辛い物が好まれるインドネシアの人へのあいさつとして、長岡の「かぐらなんばん」を紹介したグループもありました。
また、長岡では身長を超える雪が積もるというユニークな自己紹介もありました。
どんなことを紹介したら面白いかを探るインタビューを繰り返すことで、日本との文化の違いや共通点を見つけながら、多様性について認識し、考える機会となりました。

 

最後に、羽賀国際交流センター長から激励の言葉がありました。
「塾生のみなさんは今日、短時間でもこれほどの長いあいさつを世界の言葉ですることができました。語学について、自らの意思で勉強して発展させる力が自分にはあるのだと気付けたと思います。ぜひ今後も、自ら学びを深めていってほしいと思います。」

 

▲羽賀国際交流センター長のお話


▲留学生からの出身国紹介

▲留学生からの出身国紹介

▲留学生からの出身国紹介

▲留学生からの出身国紹介

留学生からの出身国紹介

▲グループワーク

▲グループワーク

▲グループワーク

▲グループワーク

▲グループワーク

▲世界の言葉で自己紹介を発表

▲世界の言葉で自己紹介を発表

▲世界の言葉で自己紹介を発表

▲世界の言葉で自己紹介を発表

▲世界の言葉で自己紹介を発表

▲世界の言葉で自己紹介を発表

▲集合写真

▲集合写真

第2回講座「文学座・俳優さんと楽しくトレーニング! 伸ばそう“伝える力・感じる力”」

〔講師:文学座 俳優 植田真介さん、髙柳絢子さん、日景温子さん〕

第2回講座「文学座・俳優さんと楽しくトレーニング! 伸ばそう“伝える力・感じる力”」では、文学座の俳優さんから、様々なコミュニケーションの方法をワークショップ形式で学びました。
なお、本講座は、午前グループ(24名)・午後グループ(21名)に分かれて行いました。

講座の冒頭では、『コミュニケーション』は一体どうやったらよく伝わったり感じたりすることができるか、その3大ツールを、文学座に所属する俳優の植田先生からお話ししていただきました。
「『言葉』と『手(身体)』と『目(表情)』は、コミュニケーションの3大ツールと言われています。今こうやってみんなと話している時にも、『言葉』だけではなく、『手』を動かしたり、『目線』を送ったりして、より伝わるようにしています。仲間とのあいさつでも、『手』を振りながら、『目線』を送りながら、あいさつの『言葉』を発すると、あいさつされた側も気持ちがよいものです。どれか一つでも欠けていたら、少し距離を感じてしまいますよね。」

今回は、この『言葉』と『手(身体)』と『目(表情)』を使ったゲームを通じて、コミュニケーション3大ツールの“伝える力・感じる力”を実践してみることで学びました。

最初に、塾生が2人1組になり、コミュニケーションゲームを行いました。
「『1回握る動作』だけで、“グー・チョキ・パー”を相手に伝える」
「『目で見る』だけで、“グー・チョキ・パー”を相手に伝える」
「『おはよう』と一回言うだけで、“グー・チョキ・パー”を相手に伝える」など、
限られた動作で相手に気持ちを伝えました。
全く違うものが伝わっていた塾生の驚きの声や、上手に伝わった塾生の喜びの声が沸くなか、
何回か繰り返し行うことで、相手に上手く自分の気持ちが伝わるようになっていきました。

植田先生からは、
「伝える時に『恥ずかしいなぁ』『不安だなぁ』『伝わるかなぁ』『心配だなぁ』と思ってしまうと、そのことが相手に一番伝わってしまいます。だから、“グー・チョキ・パー(=伝えたいこと)”だけを伝えようとするとよいです。思い切って伝えてみてください。」
とアドバイスもいただきました。

その後も、『手(身体)』『目』『言葉』といったコミュニケーションの3大ツールを使ったワークショップを行いました。
午前の部・午後の部ともに、塾生8~10人程度のチームをつくり、チームメイトと相談しながら、
植田先生が出すお題について、試行錯誤をしながら取り組みました。
他のチームが、自分たちのチームとは異なる切り口やアイデアで表現している様子を見て、感嘆の声が上がりました。そして、他のチームの『おもしろかったところ』や『よかったところ』『気になったところ』を伝え合って、アイデアや考え方を共有しました。そのなかで、自分たちのこだわったところに気づいてもらえた喜びも共有しました。

グループごとの打ち合わせや発表では、植田先生から
「アイデアが浮かんだらみんなで共有して、どんどん形にしてみよう。とにかくまずはやってみよう。」
「舞台でも見ている人たちに向かって演じます。だから、受け取る側に向かって、ちゃんと伝えるということを意識してやってみてください。」
とアドバイスをいただきました。

また、ワークショップ後には、植田先生から
「きっと君たちはこれから、学校や学校以外の場所で【何かをつくって発表する場面】がたくさんあると思います。何もないところから何かをつくる時に一番うれしいのは、自分にしかつくれないものができた時です。だから、自分が『こんなふうにやってみたいな』と思うことを遠慮せずに自信をもって表現してほしいと思います。
そして、【チームで何かをする・つくる場面】では、まず、『自分はこういうふうに思う』『自分はこういうふうにしたい』と言うことがすごく大事だと今日のワークショップをやりながら感じたと思います。部分的にでも、自分の考えたことがどこかに取り入れられたらうれしいものです。だから、『自分がこうやりたい』と思ったことは、必ず言うようにしましょう。
もちろん、みんなから意見がたくさん出て、どの部分に誰の意見を取り入れるかをすり合わせるのは大変です。でも、それがなかったら、誰かの言ったことをやるだけの人になってしまいます。
自分以外の人が『こうしたい』と言ったことも聞き入れて、『それはおもしろい』と思えると、もっと良いものができます。みんなで何かをつくるというのは、自分が思ったとおりにつくるということではなくて、【自分の思ったことと人が思ったことをミックス】させて、みんなの思いで他ではつくれないものをつくるということです。そのためには、コミュニケーションが大事なのです。」
との熱いメッセージをいただきました。

最後に、質問にお答えいただきました。

「緊張した時には、どのようにしていますか?」
「僕たちも舞台の前は緊張します。緊張するというのは悪いことではないと思います。緊張するということは、それだけ自分が大切に思っていることだからです。緊張するということは、それだけ周りの人の期待に応えよう、失敗したくない、という気持ちがあるからです。全く何も緊張しない人は、『まあ、なんでもいいだろう』程度に考えているからです。むしろ、緊張するということはプラスのことなので、喜びましょう。緊張することを1年間に何回経験できるかわかりませんが、多ければ多い方がいいです。いつまでも緊張することから逃げていたら、自分が大事にしていることに挑戦することができないと思うんです。積極的に緊張することをやってみると、すごく楽しい経験になるし、成長できると思います。」

「俳優さんになれる人はみんな、元から才能を持って生まれた人たちなのですか?」
「そんなことはないと思います。何よりも、お芝居をして、見ている人を喜ばせたり楽しませることが“好き”だから、この仕事をしています。そして、それがきっと世の中のためになると思っています。君たちも大人になったら何かのお仕事をすると思いますが、どのくらいお金をもらえるかでもなく、どれだけ多くの人数に影響を与えられるかでもなく、自分が『やってみたい』こと、『興味のある』ことをお仕事にしてほしいなと思います。」

 

「どうしてこのお仕事(俳優)をしようと思ったのですか?きっかけは何ですか?」
「人前に出るのが苦手だったけれども、小学校の学芸会のオーディションに受かって先生がほめてくれたことが、とてもうれしかったんです。その時の経験が忘れなくて、今のこのお仕事をしています。さらに、自分では覚えていなかったのですが、保育園の卒業発表会でもほめられたことがうれしくて、当時、卒園アルバムに『将来の夢は俳優』と書いていたそうです。このように、小さい時から今までの『ほめられた』『認めてもらえた』という【うれしい出来事や経験】が、大人になってから、お仕事での『やってみようかな』につながりました。あの日、あの時、の経験がみなさんの将来のきっかけになったりします。どんなきっかけがどこに落ちているかわかりません。だから、これから一日一日の出来事で『うれしかった経験』や『幸せだなと思った経験』を大切に、みなさんの宝物としてポケットに入れながら歩んでいってほしいと思います。」

など、将来やこれからの人生のためになることをお話しいただきました。

▲文学座 植田先生から、コミュニケーション3大ツールに関するお話を聞きました。


▲コミュニケーションゲームを行いました。
限られた動作の中で、自分たちが考えていることを相手に一生懸命伝えていました。

▲グループ表現『噴水』

▲グループ表現『噴水』

▲グループ表現『桃太郎』

▲グループ表現『桃太郎』

▲最後に塾生からの質問にお答えいただきました。

 

米百俵未来塾開校式

8月8日、小学4年生から中学3年生までの高い志と熱意を持った50名の塾生を迎え、令和4年度に引き続き、米百俵未来塾を開校しました!
開校式では、米百俵財団の水流理事長から塾生に向けてのメッセージがおくられたほか、米百俵未来塾第1期修了生の吉岡興平さんからは受講の心構えなど、動画による激励のメッセージをいただきました。
また、塾生代表の酒井太久真さんからは、米百俵未来塾に対する熱い思いなどの力強い意気込みが発表されました。
これから12月まで、芸術、スポーツなど全6回にわたる多面的な連続講座を体験します。

 

▲ 米百俵財団 水流理事長からの激励メッセージ
「主催者として、50名の塾生のみなさんを心から歓迎します。ここ『ミライエ長岡』は、7月22日にオープンしたばかりですが、153年前に『国漢学校』があった場所のため、米百俵未来塾の開校にふさわしい場所なのです。長岡に大学や高専、専門学校、高等学校といった学校が多いのは、国漢学校の時代から現在まで、『米百俵』の精神を大切に引き継いできたからです。これからみなさんは、未来塾の各講座で、いろんな一流の方と会って学びます。身体で表現したり、世界の言葉で話してみたり、ブロックを組み立てたり、楽しみながら仲間と力を合わせて何かを生み出す作業をしていきます。そこでは、【自分で考える】【相手に伝える】【相手の考えをよく聞く】【すり合わせながらもっと良いアイデアを考える】ということを、ワークショップを通じて繰り返し実施します。きっと全6回を終える頃には、みなさん自身が成長や変化を実感でき、未来の自分の姿を考えるきっかけになると思います。ぜひ、講座を思いっきり『楽しんで』ください。」

 

▲ 第1期修了生の吉岡さんからの動画による応援メッセージ
「この塾で米百俵について学び、社会における教育の大切さや力強さを知りました。これから未来塾で学ぶうえで、期待や不安がたくさんあると思いますが、アドバイスが2つあります。1つ目に、『失敗を恐れず、積極的・主体的に参加しましょう』。失敗を考えて何もしないより、失敗して次の何かを得る方がよいです。2つ目に、『お互いを尊重し、相手の話をよく聞き、安心して話せる場をつくりましょう』。相手のいうことを否定せず、まず受け止めて、そして自分の意見を伝えてください。多様な考えに触れながら、自分の意見を伝えることは、考えを深めて広げることができる、とても大切な機会です。少し先の話をしましょう。みなさんが未来塾を卒業して、大人になって、どんな仕事をするにしても、その【仕事と長岡が掛け算されるようになってほしい】と思います。【YouTuber×長岡】であれば、長岡の魅力をSNSで発信するということです。【医者×長岡】であれば、地域医療に貢献するということです。この塾で長岡について少しでも詳しくなって興味を持ち、将来の長岡に貢献してほしいと思います。米百俵未来塾での経験はすべてが学びです。そして何より楽しむことが一番大事です。みんなで楽しく学んでください。」

 

 

▲ 塾生代表の酒井さんのことば
「『米百俵』の精神で知られる小林虎三郎の携わった『国漢学校』の跡地にある新しい施設で、長岡の歴史を学べる事を光栄に思います。全6回の魅力的な講座に気持ちが惹かれ、好奇心が溢れて、申し込みしました。いろいろな方々との交流を楽しみながら、コミュニケーション能力を高め、自分のステップアップにつなげて、中学最後の思い出の一つにしたいと思います。将来はまだ自分探しの途中ですが、ここ長岡に貢献できる職業に就いて頑張っていきたいです。半年間よろしくお願いします。」