米百俵未来塾

150年の時を超えて現代版「国漢学校」

開催の様子

第4回講座「世界の言葉で自己紹介をしてみよう!」

第4回講座では、留学生4名の方から教えてもらいながら、「自分の名前」と「自分の住んでいるところ」について、中国語とベトナム語で自己紹介をしました。

 

●国際交流センター 羽賀センター長のお話「世界で仲良くなるために大事なこと」
まず、これまでに66カ国を訪れた経験から、最も大事なことはなにか、をお話しいただきました。
「一番大事なことは、『あいさつ』です。今日は、この一番大事な『あいさつ』には、どんな意味があるかをみんなで考えていきたいと思います。」
「英語が世界でどこにいっても通じると思っている人もいますが、それは間違いです。私がこれまでに行った途上国と言われる国(貧しい国や紛争地)では、まだまだ英語だけでは通じ合えない状況です。もし、訪れた国が英語圏の国と戦争をしていたら、そこでは英語で『あいさつ』をしてはいけません。紛争地では『私は敵ではないですよ』というメッセージを相手に伝えなければいけません。これが『あいさつ』の大きな役割なんです。一番良いのは、相手が使っている言語で『あいさつ』をすることなんです。」
「みなさんも、外国の人から急に英語で声を掛けられたら、びっくりしてしまいますよね。それが、『こんにちは!』と言われたらどうでしょうか。なんとかお話しできそうだな、と思いますよね。たった一言だけでも、相手の国の言葉をしゃべることはとても大事なことなんです。」
「国際交流というものは、違う点を探すことではなく、共通点を探すことなんです。」

 

次に、国々や文化によって異なるあいさつについても、紹介していただきました。
「アラビア語圏では、砂漠を旅すると山賊に襲われることも多くあるので、「あなたに平安を」というあいさつをします。」
「タイでは、国境を越えて避難をしてきたカンボジアからの難民が多くいます。親を亡くしてしまった子もいっぱいいます。物をあげたり、医療を施したりするだけでは心を開いてくれません。まず、友達になって、本当の自分の気持ちを話せるようになることが、とても大事なのです。そのコミュニケーションの第一歩が、あいさつなのです。」

 

続いて、多様性についてのお話しをしていただきました。
「海外からの視点で日本を見る、自分の知っている日本の視点から海外を見る、といったことを繰り返しましょう。一つのものを違う角度から見ることでだんだん本当のことがわかってくるんです。それを『多様性をいかす』といいます。」
「今日のグループでも、誰かが良い意見を言ったら、『私も』とは言わないでください。『自分の個性・感性で感じたこと』を言葉にしていくと、自分の考えになっていくんです。まず考えることからではなく、『感じたことを言葉にすること』から始めよう。うまくしゃべれなくてもいい。感じたことがあれば、いろいろと質問をしてみよう。」

 

最後に、グループワークと発表に向けてのアドバイスがありました。
「日本では、相手がしゃべった時にうなずくだけで質問をしないことが多いのですが、それは世界の常識でありません。質問をしたり、自分の考えを述べたりするのが親切なのです。人を否定するのでなく、考え方の論拠や理由(=なぜならば)、をぶつけあいましょう。そういったディスカッションをしながら、発表まで進めてほしいと思います。」
「また、発表するときは、人のことを気にしなくていい。今はうまくしゃべれなくていい。いつも今日が出発点です。自分で感じたことを話すのが、あなたの発表の“正解”です。」

 

●留学生のみなさんのお話「出身国の文化を紹介」
食や学校生活など、日本とは異なる文化を紹介していただきました。
中国では冬季の気温が南北で大きく異なり、広州とハルビンでは、同じ月の平均気温の差が35℃もあるそうです。また、学校生活では、昼休みに自宅に帰って昼食をとることもあるそうです。蒸しパンや餃子も主食として食べることや多民族国家で56の民族が存在することも語られました。
ベトナムでは、苗字の種類が少なく、とある苗字で呼ぶとクラスの半分の人が反応することもあるそうです。また、リゾート地・ニャチャンの紹介や、景勝地・ダナンについても紹介されました。

 

●グループワーク「世界の言葉で自己紹介をしてみよう!」
「自分の名前」と「自分の住んでいるところ」について、中国語とベトナム語で自己紹介をしました。まず、世界の言葉で「自分の名前」を練習しました。
次に、ベトナムまたは中国と長岡を対比することで、各グループで「自分の住んでいるところ」の紹介を考えました。留学生への質問を通して、ベトナムでは、花火があがる季節は冬であることや、気温10度以下になると学校が休みになるなど、新しい発見もありました。
世界の言葉での自己紹介発表では、留学生のみなさんからも褒められるような発音をする塾生や、また、雪が身長の2倍も積もるところに住んでいるというユニークな自己紹介もありました。
どんなことを紹介したら面白いかを探るインタビューを繰り返すことで、日本との文化の違いや共通点を見つけながら、多様性について認識し、考える機会となりました。

 

 

▲羽賀国際交流センター長のお話

 

▲留学生からの出身国紹介

 

▲ベトナムの文化について質問

 

▲中国の文化について質問

 

▲自分の名前を中国語で練習

 

▲世界の言葉で自己紹介を発表

 

▲世界の言葉で自己紹介を発表

 

▲集合写真