第6回講座 オリンピックメダリスト 朝原宣治さんから学ぶ「目指す自分になるためのポジティブで柔軟な思考」
第6回講座 オリンピックメダリスト 朝原宣治さんから学ぶ「目指す自分になるためのポジティブで柔軟な思考」
〔講師:朝原 宣治さん〕
北京オリンピックや2018年世界マスターズにおいて4×100mリレーでメダルを獲得した朝原宣治さんから、オリンピックへの挑戦の経験とポジティブに考えることの大切さについて講演いただきました。
①講演
朝原さんからは、「日本人が陸上競技でメダルを獲れるわけがない」という空気が常識だった中において「マインドセットを変えること」の重要さについてお話をいただきました。それは、普段自分たちが考えている常識を変えていくということでした。海外留学で周りがプロばかりの環境に身を置き、自分の意識を高めていったこと、骨折をきっかけに自分を見つめ直すきっかけになった経験から「失敗のときにどういう行動をとるかが大事」と話がありました。
また、リレーにおいては特に「信頼関係を築くこと」が大切であるとのお話もありました。先人の思いや技術を引き継ぎながら、お互いに認め合って切磋琢磨し、試合で走る選手だけでなくサポートしてくれるスタッフや補欠選手も懸命に取り組み、夢に向かってチームで思いをつなぐことが、バトンをつなぐということなのだというお話を聞くことができました。
さらに、現実を受け入れて、自分にできることを考える大切さについても話がありました。外国人選手との筋肉量の違いなどの身体的な違いを受け入れ、自分の特長を活かすことでオリンピックのリレー種目でメダルを獲得した経験をとおして、「自分のやりたいことや目標を、周りの人との比較ではなく、自分なりに置くことが大切である」という、世界での活躍の背景にあった貴重なお話を聞くことができました。
最後に「皆さんにはそれぞれ才能や特長がある。いろいろなことを経験し、挑戦してほしい」と塾生へメッセージをいただきました。
②朝原さんへの質問タイム
講演を聞いて朝原さんに聞いてみたいことを質問しました。「緊張に打ち勝つ方法は?」という質問に対し朝原さんは「ちゃんと自分がやる気になっているからこそ緊張する。緊張することもプラスに捉えてほしい。」とメッセージをいただきました。また、「メンタルを強くするには?」という質問に対しては「同じことをやっても気持ちの持ち方で結果が違う。どうしたら前向きに進めるか考える癖をつけることが大事。」とアドバイスをいただきました。