米百俵未来塾

150年の時を超えて現代版「国漢学校」

開催の様子

第2回講座  文学座・俳優さんと楽しくトレーニング!伸ばそう“伝える力・感じる力”

〔講師:文学座 俳優 植田 真介 さん、日景 温子 さん、鶴田 しげ里 さん〕

日本を代表する老舗劇団「文学座」所属俳優の植田真介さんから学び、ゲームをとおして、コミュニケーション能力アップを目指すワークショップを実施しました。

○はじめに
たくさんの演劇を多くの俳優やスタッフとつくってきた経験から、植田さんから「“お互いを知ること”が初めて会った人と仲良くなるコツ。今回は、協力してひとつの作品を作るという体験をしてみましょう。塾生のみなさんが仲良くなれるように、このワークショップでのゲームをとおして、名前や何が好きなのかなどをお互いに知っていきましょう。」とお話がありました。

○「自己紹介」
お互いを知るための自己紹介ゲームをしました。ジェスチャーのみでお誕生日順に並んでみたり、円になって「一人が名乗ったら、全員でその名前を元気よく呼ぶ」というルールでお互いの名前を覚えたり、交流を深めました。
また、「○○好きな人?」という問いかけに、当てはまる人が中央に集まり「ホールインワン!」とジャンプしながら掛け声を上げる、共通点を探すゲームも行いました。このようなあそびをとおして、お互いの距離を縮めることができました。

○「クラップ回し」
円になって隣の人にクラップを回すというルールで、目標タイムを設定し挑戦しました。みんなでアイデアを出し合い、タイムを縮める工夫をしました。回数を重ねるごとに好記録が出て、一体感が生まれました。

○「ピクチャー」
5名程度のチームに分かれ、「ワクワク」「ハラハラ」などの「オノマトペ」を言葉を使わずに伝えるゲームを行いました。表情やからだの動きのみで伝える難しさを感じつつも、一生懸命伝えようとする様子が見られました。見事な表現に対しての感嘆の声、おもしろい表現への笑みがこぼれる場面もあり大変盛り上がりました。みんなで答えを考える過程では、ひとつの表現に対して様々な感じ方や受け取り方があることがわかりました。

○「2050年」
「2050年」をテーマに各チームで物語を創作し、できた物語を役割を決めて演じ、作品として発表しました。チームで協力して、見ている人に伝わる動きを考えました。チームごとに個性のあるストーリーが生まれ、表現も創意工夫がされていました。学校も学年も違う仲間で意見を出し合い、協力して、各チームで素晴らしい作品ができました。

○さいごに(講師より)
初めての場所に行ったり、初対面の人たちで集まったりした時は、緊張すると思います。これから先、緊張する場面に出会ったら今日のことを思い出してみてください。私たちの劇団では、ひとつの劇をつくるのに何十時間もかけます。繰り返し話し合い、より良い作品を作り上げていきます。そのためには、その人の興味のあることなど、「相手を知ること」が大切です。相手の表情は、自分の鏡だと思ってください。自分からあいさつをしたり、興味をもって質問したりできるようになると、より良い関係が築けるようになります。必ず相手は返してくれます。ぜひ自分から行動に移してみてください。

最後は、講師の先生と塾生のみんなで「ホールインワン!」を掛け声に記念撮影。会場内に元気な声が響きわたりました。

 

▲講師の植田先生

▲「ホールインワン」の様子

▲グループワークの様子

▲発表の様子

▲集合写真①

▲集合写真②